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インビザラインを用いた歯列矯正には、カウンセリングや装置の装着以外にも、いろいろな作業があります。本記事では、インビザラインの治療を受けるうえで不可欠である「クリンチェック」について詳しく解説します。
インビザラインのクリンチェックは、マウスピースによる治療でどのように歯を動かしていくかをシミュレーションするものです。クリンチェックによって治療計画を立て、その内容を患者と歯科医師が一緒にパソコンで確認します。
クリンチェックによって患者は治療の方向性を知ることができますし、シミュレーション内容をもとに細かい希望などを歯科医師と打ち合わせ、より理想の歯並びに近づけるような治療計画を立てられます。
まずはカウンセリングを行い、患者が歯並びで気になっていること、インビザライン矯正でどんな治療を受けたいかということを確認します。
カウンセリング後、治療を受けることが決まったら、口内の検査を行います。「口腔内診査」と呼ばれる検査を行い、インビザライン治療に入る前に治療すべき虫歯や歯周病を確認します。治療が必要な箇所があれば、治療を完了させます。
インビザライン治療に使用するマウスピースの型取りを行います。型取りの方法は2種類です。ひとつは、シリコン印象で型取りする方法、もうひとつは「iTero Element(アイテロ)」と呼ばれるデジタルシステムで型取りをする方法です。
シリコン印象は、基本的に気泡が入った状態だとクリンチェックにかけることができません。正確な型取りが求められる上で、アイテロはデジタル印象なのでテクニカルエラーが少なく、患者さんの肉体的負担も少ないという特徴があります。シリコン印象の場合は、シリコンパテとシリコンペーストの2つの印象で型取りを行います。
口腔内写真は5枚法で撮影します。さらに正面観の顔貌と、正面観の笑顔の顔貌、側方面の顔貌の3枚も撮影します。シリコン印象で型取りする場合は、口腔内写真を撮影する際に咬合紙で咬合状態を印記した状態で撮影すると、クリンチェックのシミュレーションがしやすいといわれています。
レントゲン撮影では、通常のパノラマ断層撮影と、可能であればセファロ撮影も行います。
上記の作業でクリンチェックのシミュレーションをするための材料が揃ったら、アイテロの場合はすべての情報をオンラインで、シリコン印象の場合は採得した印象は郵送で、そのほかの情報はオンラインでアライン社に送ります。
アイテロの場合は1週間程度、シリコン印象の場合は2週間程度でクリンチェックのシミュレーションが届きます。それをもとにパソコンで歯科医師が治療計画の調整を行います。
クリンチェックが終わったらそのデータをアライン社に送り、マウスピースの製作に入ります。2週間程度でマウスピースが届き、晴れてインビザライン治療開始となります。
一般的に、インビザラインにおけるクリンチェックの費用は、3万円から3万5,000円ほどかかるといわれています。クリニックに中には、クリンチェックが終わって実際に治療が始まるまで費用が発生しないと謳っているところもあるようです。
選定基準:Googleにて「インビザライン 名古屋」と検索し上位10P内に表示された38院を対象に調査。その中から名古屋でブラックダイヤモンド以上のランク(年間401~750症例)を所持するクリニック(2023年3月29日現在)
プロの定義:このサイトではファカルティをプロと定義しています。ファカルティとは、インビザラインの製造メーカーであるアライン・テクノロジー社が認定するもので、ドクター達の指導や、講演を依頼される立場にあります。日本には数千人のインビザラインドクターがいますが、ファカルティのドクターはわずか数十人となっています。
インビザラインを受けるうえで大事なのは歯科クリニック選び。クリニック選びのポイントや名古屋のおすすめクリニックを見てみましょう!